2022/3/16に医者の自由診療で自我状態療法を受けてきました。理由は普通の信頼しあう人間関係よりも「他人を操りたい! そっちの方がいい」と言う感情があり、「そんなののおかしい! 信頼しあう対等の人間関係のほうがいい!」という感情もあり、後者が頭では正しいと考えていても、前者の方にひきつけられてしまう……。そんな状況なので、自由診療で、トラウマ治療のテーマとして、受診してきました。その結果報告です。
自我状態療法とは
自我状態療法とは自分の中に複数の自我(例えば、「〇〇をしたい」という気持ちと「〇〇をやるなんてとんでもない!」という気持ちがあって葛藤している状況のこと)がある場合どう統合していけばいいかを自分の自我と向き合い、意見を聞いて折り合いをつける点を見つけるという療法です。具体的には催眠を使います。
実際の治療はどう行われた?
まずトラウマ治療を自由診療でやってくれる医者に行きました。そこで、「他人を操りたい! そっちの方がいい」と言う感情があり、「そんなののおかしい! 信頼しあう対等の人間関係のほうがいい!」という感情もあり、ということを素直に話しました。
医者は「人を操りたい」という感情は実行するのはよくない。人と恋愛関係や友人関係をうまくやっていくには、この感情があると難しい。「『人を操るのはおかしい』という感情もあるわけだから、いわゆる自我が複数ある状況だから、前やった自我状態療法をやってみよう」という話になりました。以下に2022/3/16にやった自我状態療法の具体的な内容を書いていきます。
具体的な内容
- まず、いつでも戻ってこれる安心な場所をイメージします。今回は自然の森の中の遊歩道にあるベンチの上をイメージしました。それを十分味わいます
- 心の深いところにある意識にアクセスするため、階段をイメージに追加します。その階段はどのような階段か医者に聞かれたので、「金属のらせん階段」と答えました
- 階段を下りていきます。今回は下りていくの周りが暗くなりました。それでも進んでいきます
- 長い時間をかけて階段を降り、地下室につきます。そこはどんなところか医者に聞かれます。今回は「暗くて、コンクリート打ちっぱなしの広い部屋」と答えました
- 何かあるか探してくださいと言われます。今回は部屋の中を探すと怪物(ミノタウロス? みたいなやつがいました
- 医者にその怪物の名前を聞いてくださいと言われたので、聞いてみると、タウルスと答えたので、医者に伝えました
- 医者にタウルスさんはいつからなんでそこにいるんですか? と聞いてください。と言われたので、来てみると「小学校のころから、あなたの心が正しくあるようにするためにいる」と言われたので、それを医者に伝えました。
- 医者にタウルスさんに聞いてみたいことは何ですか? と言われたので私は「心が正しくあるようにということですが、人を操りたいというのは正しい心なのですか?」と聞くとタウロスさんはうつむいて黙ってしまいました。それを医者に言いました
- 治療が止まってしまうと思ったのか、医者が「人を純粋に好きな時、初恋の時にタウロスさんとともに時間をさかのぼっていいか、聞いてみてください」といったので、そう聞いてみました。
- するとタウロスさんから「いいが条件がある。何が起きても自分を大切にすること、怖いからと言って自分を否定して逃げないこと」を提示されました。
- 私はタウロスさんに「そうします」と言って許可をもらい、過去に戻りました。するとどうでしょう。ふつうは初恋の人を思い出したら、うれしくてドキドキしますよね。それがとても怖くて初恋の人の顔が思い出せないです。体が硬直しました
- 医者にその状況を報告すると硬直をとるために「ではその硬直のエネルギーはどんな形ですか?」と聞かれたので「白い光の塊」と言いました
- 医者は「ではその光を宇宙のかなたに行ってもらうようにイメージしてください」と言われ、その通りにすると、体の硬直がかなり取れました。
- そこで再び初恋の人のイメージをするカドキドキする自分に気づきました。ただし、また先ほど出ないものの硬直が起こりました。これがタウロスさんが言っていた「自分を否定して逃げないこと」の意味かと改めてわかりました。「逃げずにドキドキを感じる」と改めて決意するとドキドキが大きくなっていきました
- そのことを医者に話すと「では手をつないで一緒に帰ることになりました。どういう感じですか」と聞いてきたので、「ヤッター! 気分が最高」と返しました。
- では「一緒に帰ることをイメージして、最後に彼女の家の前まで送った後までイメージしてください」と言われましたので、イメージすると彼女が家に帰った時「最高! グット!」とガッツポーズしている自分がイメージできました。
- そこで、タウロスさんに今の状況を聞いてみると「今感じた嬉しさ、ドキドキ感をあなたは見ないようにしてきた」と言われ目から鱗が落ちる思いでした。タウロスさんに「硬直がまだあるんですけど、どうすればいいのですか」と聞くと「今までこの気持ちを忘れていたので、硬直してしまう。硬直しないようにするためには毎日好きな人を思い出してドキドキしたり、物でもいいので愛情を注ぐ練習をすること。こうすればだんだん硬直しなくなってくる」と言われ、なるほどと納得しました。
- そのことを先生に話すと「どうすれば、普通の恋愛感情を取り戻せる方法がわかったね。それではタウロスさんにあなたの中に『人を操りたいと考えている人』はいますか? と聞いてください」と言われたので、聞いてみると「もちろん居る」とと帰ってきました
- 医者は「ではその人のところにタウロスさんに連れて行ってくれますか?」と聞いてくださいと言われたので、そう聞いてみると「いいが、またどんなことがあっても自分を大切にすること。逃げないことを約束しろ」と言われました。私は今回も「約束します」と宣言すると、タウロスさんは「よし、ついて来いと言い」歩き出しました。私は遅れないようについていくと扉が現れました。その扉を開けると風景は宇宙空間になっていて、その奥に男の子がいました
- そのことを医者に話すと「その男の子に、よろしくお願いしますと挨拶して名前を聞いてくさい」と言われたので、その通りにすると男の子は「俺の名前は真実の愛だ」と人を操ることと全く逆の概念の名前を口にしました
- 医者から男の子に「いつからあなたはそこにいるのですか? あなたはどのようなことをやっているのですか?」と聞いてくださいというので、聞いてみると「俺はあなたが生まれた時からいる、あなたをいじめた人や虐待した人に『お前らみたいな屑は死ね!』とあなたの代わりに思うためにいる」と答えました。
- 医者にそのことを話すと「ではあなたはその真実の愛さんの言葉にどうこたえるのですか?」と聞かれました。そのため、「人を操ることはなぜやりたいと思うのですか?」と聞くと真実の愛さんは「今まで、家族や学校のいじめっ子にいじめや暴力であなたは理不尽に操られてきた。この世は操るものと操られるものしかいないんた。だったら操る方に行った方がいいだろう」と自分が切り捨てていた思いを代弁してくれました。
- そこで私は「確かに子供のころはそういう理不尽な思いを受けても逃げられなかった。でも、今はそういう人と付き合わない、逃げることができる。視野を広げて普通の人とだけ付き合えばよいのではないか」というと、真実の愛さんは泣き崩れてしまいました。そこで私は彼が泣き止むまでイメージの中で彼を抱きしめて、「つらかったんだね。そういう時はどんどん泣いていいんだよ」と優しく話しました。彼はずっと泣き崩れています。そこで、私はやさしく抱きしめて、背中をさすり、「どんどん泣いていいだよ」と言い続けました。やがて彼は顔を上げ話せるくらいに回復しました。
- そこで、真実の愛さんに「もうやめていいんだよ」と言うと、「わかった。ただし条件がある。あなたは他人がコントロールしようとした場合ちゃんと気づかずそのままでいることがある。ちょんと気づいて逃げることを約束すること。暴力をふるわれたとき犯罪行為なので泣き寝入りせず警察に必ず連絡することを約束すること」と言われました。確かに、めんどくさいから「まあいいや」と思って曖昧な態度をとっている自分に気づかされました。自分に不利益があるときちゃんと対応する。そんなことができていなかったことに気づき唖然としました。
- 私は真実の愛さんに「わかった。約束する。ちゃんとする」と言いました。彼は「絶対だぞ」といいました。
- 医者に上記のことを話すと、「真実の愛さんに、お礼を言って別れましょう」と治療がうまくいって、最後の作業に入る言葉を言いました。私は彼と握手して「あってくれてありがとう」と言いました。そして別れました。
- 医者は「では元の世界に戻ります。階段に行って上ってください」と言いました。私は再び会談を思い浮かべ上るイメージをしました。登っていくとあたりがだんだん明るくなり、ついに出口が見えました。光が強く目が慣れていないのかとてもまぶしかったです。
- 階段を登りきると最初イメージした自然の森の中の遊歩道にあるベンチにたどり着きました。そこで疲れていたのか座ってゆっくりと座り、休みました。そのことを医者に告げると「しばらく休んでください。そしてもういいと思ったら目を開けてください」と言われました。しばらくその通りにして目を開けました。これで自我状態療法はおしまいです。
医者の評価と自分の総括
医者いわく「今回わかったことは、過去の逃げられない虐待経験が実は別の自我を作り、それが人を操りたいという気持ちとそれはおかしいという葛藤を生み出していた。今回、タウロスさん、真実の愛さんという方にあって、言われたことを守っていくことで、解決できそうだね」とのこと。確かに自分は今まで、虐待の記憶などをちゃんと思い出さずにいた。これはこれでしょうがないことではあるが。そのため、虐待者たちと同じく、人を操りたいと思うようになってしまった。それに気づいたのだから、本当の意味で人を愛する、自分を大切にすることの重要さに新たに気づけて良かったと思いました。そのためタウロスさんや真実の愛さんに言われたことを守ろうと心に誓いました。これで治療は終わりました。
感想
感想としてはやっている間は疲れるし、怖いけど、やり終わったらとてもすっきりし、自分が今後どうやって行けばいいか指針が得られたと思った。
まとめ
今までの治療のまとめです。
- 人を操りたいという気持ちとそれはいけないという気持ちがあり、心が葛藤していた
- それを直すには自我状態療法で自分のいろいろな自我と話し合い解決が必要だった
- 自我状態療法をやったら、人を愛するドキドキ感などを感じないようにしていたことにきづき、人を愛する練習をすることになった
- 次に自我状態療法を続けていくと、人を操りたいという思いは過去の虐待等から発生したことが分かった。だから、視野を広くして自分を操ろうとしない人と付き合うこと、操ろうという人はすぐに気づいて逃げることを誓った。
- 自我状態療法がおわり、この療法で人を仏に愛するには宿題を毎日ちゃんとやっていくことが必要だと分かった。
- 自我状態療法はやっている間は疲れるし怖いが、自分が今後方針が得られる。
今回の宿題
ちゃんと毎日するように今回の宿題を書き出しておきます。
- 好きな子思い出したり、好きなもの可愛がったりして愛情を取り戻す練習をすること
- 他人が自分をコントロールしようとした場合、ちゃんと気づいて逃げること
- 他人が自分に暴力をふるうなど犯罪行為をした場合、泣き寝入りせず警察に必ず連絡すること